うちの子の場合②出産

little tranquil baby in red woolen costume sleeping
うちの子の場合

さて、臨月を暗い気持ちで過ごしていた私たちですが、周りの人たちにはあまり伝えていませんでした。辛い気持ちもこれからの不安も、全部家の中に溜め込んでたなあ。

あの頃Twitterを知っていれば、とたまに思います。Twitterの距離感がああいう時期はちょうどいいのでは?と思うんですよね。

お腹が大きくて動けないこともあって、ずっとスマホで水頭症のことを調べていました。クルーゾン病のせいで水頭症になっているとはその頃はわからなかったので、水頭症でも普通に生活している方のブログを読んだりして、「きっと生まれてきたら案外なんとも無いかもよ」などと夫婦で話して、なるべく気力を保とうとしていました。


その頃の日記を読み返すと、頻繁に(生まれてきた後可愛いと思えなかったらどうしよう)と書いてあります。水頭症も重症の子は特徴的な外見だったりするので、これがやはり一番の心配事でした。その頃すでに出産後の育児の大変さは耳にしていたので、可愛いと思えなかったら、きっと大変さを乗り切れないと考えたんですね。

今考えれば育児が子供の可愛さだけで乗り切れるものと思っていたなんて、なーーんにもわかってなかったですね。周りの方々の協力でなんとか日々暮らしています。


帝王切開の前日夜、スマホの画像検索で重症の水頭症の子たちの写真をたくさん見ました。出産後にショックを受けないように、心の準備のつもりだったのですが、写真の子たちには失礼な行動だったかもしれません。

帝王切開はなんの問題もなく終わりました。

ネット上の赤ちゃんと初対面の時の体験談は、可愛いと思った派と可愛くない(猿みたい)と思った派がありますが、私は可愛い!と思いました。


思ったよりお目目がぱっちりしてて、外国人みたい。と思ったのを覚えています。

クルーゾン病の顔貌(眼球突出や中顔面低形成)のことは、ママスイッチが入ったのか全く思いつきませんでした。色々感極まって涙が出てきて、このままだと鼻水も出そうやばい、と思っていたら静脈麻酔が効いてきたようでぐっすり寝てしまいました。

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